名古屋でオフィスを開設するなら?向いているエリアと物件の選び方

会社の設立や事業拡大に伴い、名古屋でオフィスを開設する際、「どのエリアで探せばよいのか」「どのような物件を選べばよいのか」と悩む方は多いのではないでしょうか。

オフィスは、単に仕事をするための場所ではありません。従業員の通勤、営業活動、採用、取引先からの印象など、会社経営のさまざまな面に影響します。

名古屋市内には、名古屋駅、伏見、丸の内、栄、久屋大通、金山など、特徴の異なるオフィスエリアがあります。知名度や賃料だけで判断するのではなく、自社の事業内容や働き方に合ったエリアと物件を選ぶことが大切です。

この記事では、名古屋でオフィス開設を検討している方に向けて、主なエリアの特徴と物件選びのポイントを分かりやすく解説します。

■名古屋駅周辺|交通利便性と知名度を重視する会社向け

名古屋駅周辺は、JR、地下鉄、名鉄、近鉄など複数の交通機関を利用できる、名古屋を代表するビジネスエリアです。

名古屋市内から通勤しやすいだけでなく、新幹線を利用した東京や大阪方面への出張にも便利です。所在地を取引先へ案内しやすく、採用活動でも分かりやすい立地といえます。

来客や出張が多い会社、本社機能を置きたい会社、会社の信用やイメージを重視する場合には、有力な候補となるでしょう。

一方、駅に近い大型オフィスビルは、賃料や共益費が高くなる傾向があります。費用を抑えたい場合は、駅前だけでなく、名駅南や太閤通口側など、駅から少し離れたエリアまで範囲を広げる方法があります。

■伏見・丸の内|利便性とコストのバランスが良いオフィス街

伏見・丸の内は、名古屋駅と栄の間に位置する代表的なオフィス街です。

伏見駅では地下鉄東山線と鶴舞線、丸の内駅では鶴舞線と桜通線を利用できます。名古屋駅方面と栄方面の両方へ移動しやすく、名古屋市内で法人営業を行う会社に適しています。

周辺には、金融機関、士業、コンサルティング、不動産、ITなど、幅広い業種のオフィスがあります。名古屋駅周辺と比べると、条件によっては賃料を抑えながら、ビジネス街としての印象も確保できます。

来店型の事業よりも、法人向けの営業や事務作業を中心とする会社に向いているエリアです。

■栄・久屋大通|会社のイメージや採用面を重視する会社向け

栄・久屋大通は、商業施設や飲食店が充実しており、知名度の高いエリアです。

地下鉄東山線、名城線、桜通線などを利用でき、市内各方面から通勤しやすい点が特徴です。周辺環境が整っているため、従業員にとっても働きやすく、採用活動でもアピールしやすいでしょう。

広告、デザイン、IT、美容、採用支援など、会社のイメージや来客時の印象を重視する業種にも適しています。

ただし、栄の中心部には店舗向けの物件も多くあります。賃料や立地だけでなく、オフィスとして利用しやすい建物か、エントランスやエレベーターなどの来客動線も確認しましょう。

■金山|広い地域から通勤しやすい交通拠点

金山は、JR、名鉄、地下鉄を利用できる交通利便性の高いエリアです。

名古屋駅や栄方面だけでなく、三河方面や知多方面からも通勤しやすいため、従業員の居住地域が広い会社に向いています。

名古屋駅周辺より賃料を抑えられる物件もあり、交通アクセスとコストのバランスを重視する場合には検討しやすいエリアです。

営業車を使用する会社は、駐車場の確保や幹線道路、高速道路へのアクセスもあわせて確認するとよいでしょう。

■千種・今池|小規模オフィスや新規開業にも検討しやすい

千種・今池は、地下鉄東山線やJRを利用しやすく、名古屋駅や栄へのアクセスにも優れています。

中心部と比べて賃料を抑えられる物件もあり、小規模な会社や新規開業時のオフィスとして検討しやすいエリアです。

周辺には住宅も多いため、地域住民を対象とする相談業務、教室、医療・福祉関連の事業にも向いています。

ただし、オフィス専用ビルだけでなく、店舗や住居との複合物件もあります。業種や営業時間に制限がないか、契約前に確認することが大切です。

■名古屋でオフィス物件を選ぶときのポイント

①通勤と営業のしやすさを考える

オフィスの立地は、代表者だけでなく、従業員や取引先にとって便利かどうかも考えましょう。

今後採用を予定している場合は、複数の路線を利用できるか、駅からの道が分かりやすいか、周辺に飲食店やコンビニがあるかといった点も重要です。

来客が少ない会社であれば、駅徒歩5分以内にこだわらず、徒歩10分程度まで広げることで、賃料を抑えられることがあります。

②広さだけでなくレイアウトも確認する

オフィスの広さは、現在の従業員数だけでなく、今後の採用計画も含めて考えます。

一般的には、デスクや通路、収納を含め、従業員1人あたり2~3坪程度がひとつの目安です。受付、会議室、休憩スペースなどを設ける場合は、その分の面積も必要になります。

同じ面積でも、室内の形や柱の位置によって使いやすさは異なります。内見時には、デスク、複合機、収納棚、会議室などの配置を具体的にイメージしましょう。

③通信環境・電気容量・空調を確認する

オフィスではインターネット環境が欠かせません。希望する光回線を引き込めるか、開通までにどの程度の期間がかかるかを確認しておきましょう。

パソコンや複合機、サーバーなどを多く使用する場合は、電気容量も重要です。入居後に容量不足が判明すると、追加工事が必要になる可能性があります。

また、オフィスビルによっては、空調を利用できる曜日や時間が決められています。夜間や土日祝日に仕事をする場合は、時間外空調の利用可否や追加料金も確認しましょう。

④賃料以外にかかる費用にも注意

オフィス物件を比較するときは、月額賃料だけで判断しないことが大切です。

賃料以外にも、共益費、電気代、空調費、看板使用料、駐車場代などが発生する場合があります。契約時には、保証金や敷金、礼金、保証会社費用、仲介手数料なども必要です。

さらに、内装工事、オフィス家具、電話やインターネット回線、引っ越しにも費用がかかります。

契約時に必要な初期費用と、入居後に毎月発生する固定費を分けて整理し、無理のない資金計画を立てましょう。

■まとめ

名古屋でオフィスを開設する際は、会社の事業内容や働き方に合わせてエリアを選ぶことが重要です。

交通利便性や出張のしやすさを重視するなら名古屋駅、法人営業のしやすさと賃料のバランスを求めるなら伏見・丸の内、会社のイメージや採用面を重視するなら栄・久屋大通などが候補になります。

物件についても、賃料や広さだけでなく、レイアウト、通信環境、電気容量、空調、建物の管理状態などを確認する必要があります。

まずは「絶対に譲れない条件」と「できれば満たしたい条件」を整理し、優先順位を決めることが、効率よくオフィスを探すための第一歩です。

オフィス物件は、住宅とは設備や契約条件が大きく異なります。入居後のトラブルや予定外の出費を防ぐためにも、名古屋の事業用物件に詳しい不動産会社へ相談しながら、自社に合ったオフィスを探しましょう。


この記事の監修

テナントメイク株式会社
代表取締役・宅地建物取引士 出蔵 洋明

名古屋市を中心に、貸店舗・賃貸オフィスなど事業用不動産の仲介を行っています。実際のテナント仲介の現場で得た経験をもとに、物件探しや契約時に知っておきたいポイントを分かりやすく発信しています。

【関連物件はこちら】

[名古屋市の賃貸オフィス・貸事務所一覧]

[名古屋市中区の賃貸オフィス・貸事務所一覧]

[名古屋市中村区の賃貸オフィス・貸事務所一覧]

[名古屋市千種区の賃貸オフィス・貸事務所一覧]