内見時に注目すべきチェックポイント

テナント物件を探す際、多くの方が「立地」「賃料」「広さ」を重視しますが、実際に物件を決めるうえで非常に重要なのが内見時のチェックです。図面や写真だけでは分からない部分も多く、内見で見落としたポイントが後々トラブルや追加費用につながることも少なくありません。

今回は、テナント物件の内見時に必ず確認しておきたいチェックポイントについて分かりやすく解説します。

■建物・共用部の状態を確認する

まず最初に確認したいのが、建物全体の状態です。
店舗や事務所の中だけでなく、建物の入口、共用廊下、階段、トイレなども確認しましょう。

チェックポイントは以下の通りです。

・建物の入口はきれいか
・共用廊下や階段は清掃されているか
・ゴミ置き場は整理されているか
・トイレや給湯室など共用設備の状態
・他の入居テナントの業種や雰囲気

建物の管理状態は、来店客や従業員の印象にも大きく影響します。共用部が汚れている建物は、管理体制が良くない可能性もあるため注意が必要です。

■電気・ガス・水道の容量

テナント物件では、インフラ容量の確認は非常に重要です。
特に飲食店や美容室、クリニックなどは設備を多く使うため、容量が不足していると営業できない場合もあります。

確認しておきたい項目は以下の通りです。

・電気容量(何アンペアまで使えるか)
・ガスの種類(都市ガス・プロパンガス) 
・ガスの容量
・水道の太さ(口径)
・排水の状況
・エアコンの有無と能力

設備容量の変更には工事が必要になり、数十万円~数百万円かかることもあります。後から気づくと大きな出費になるため、必ず内見時または事前に確認しておきましょう。

■天井高・柱・形状

図面では分かりにくいのが、実際の空間の使いやすさです。

・天井の高さ
・柱の位置
・梁(はり)の出っ張り
・壁の凹凸
・入口の位置
・窓の位置

これらによってレイアウトの自由度が大きく変わります。
特に柱の位置は客席配置やオフィスレイアウトに影響するため、実際に歩いて確認することが大切です。

可能であれば、簡単なレイアウトを想定しながら内見するとイメージしやすくなります。

■看板の設置場所と外からの見え方

特に店舗の場合は、看板が出せるかどうかも重要なポイントです。

・看板はどこに設置できるか
・道路から見えるか
・入口は分かりやすいか

立地が良くても、入口が分かりにくい物件や看板が出せない物件では、集客に影響することがあります。必ず建物の外からも確認しておきましょう。

■周辺環境・人通り

物件の中だけでなく、建物の外も必ず確認しましょう。

・人通りの量
・昼と夜の雰囲気
・近隣の店舗
・競合店の有無
・駐車場の有無
・駅からの動線

可能であれば、平日・休日・昼・夜など時間帯を変えて周辺を見ておくと、より失敗が少なくなります。

■前テナントの設備

居抜き物件の場合は、前のテナントが残した設備の状態を確認しましょう。

・エアコン
・厨房設備
・トイレ
・給湯器
・照明
・換気設備

これらは使えると思っていても、実際は修理や交換が必要なケースもあります。
「残置物扱い」なのか「設備扱い」なのかによって、故障時の負担が変わるため確認することが重要です。

■まとめ

テナント物件の内見では、見た目のきれいさや広さだけで判断するのではなく、

・建物の管理状態
・電気・ガス・水道の容量
・レイアウト
・看板や建物の見え方
・周辺環境
・前テナントの設備

といったポイントも含めて総合的に確認することが大切です。

内見時のチェックをしっかり行うことで、入居後のトラブルや追加費用を防ぐことができます。
テナント物件選びは事業の成功を左右する重要なポイントですので、分からない点があれば不動産会社に質問し、納得したうえで物件を決めるようにしましょう。