テナント物件を探していると、
「条件に合う物件が全然出てこない」
「何件も見ているのに、しっくりくる物件がない」
そんな壁にぶつかる方は少なくありません。
ですが、物件が見つからない原因は「良い物件が存在しない」ことよりも、探し方や考え方にズレがあるケースがほとんどです。
今回は、物件探しが行き詰まったときに見直したいポイントを、順番に解説します。
■まずは条件を書き出して整理する
最初にやっていただきたいのが、希望条件の整理です。
テナント探しでは、知らず知らずのうちに条件が増えていきます。
・駅から近い
・人通りが多い
・築浅でキレイ
・1階路面
・賃料はできるだけ抑えたい
どれも大切な条件ですが、すべてを満たす物件は非常に限られます。
そこでおすすめなのが、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けることです。
たとえば、
「エリアと広さは必須だが、築年数は多少妥協できる」
「1階が理想だが、2階でも集客できる業態」
といった具合に整理すると、選択肢は一気に広がります。
■完璧な物件を探そうとしない
テナント物件は、住居と違い「完成された状態」で使うとは限りません。
内装工事やレイアウト変更を前提に選ばれるケースも多くあります。
しかし、最初から「内装が理想通り」「設備がすべて揃っている」という物件を探してしまうと、どうしても見つかりにくくなります。
大切なのは、
・立地
・広さ
・建物の構造や使い勝手
といった後から変えられない部分を重視することです。
内装は工夫次第でいくらでも変えられます。
「少し手を加えれば使えるか?」という視点で見ることで、候補となる物件が増えていきます。
■相場と現実を知る
物件が見つからない理由として多いのが、「条件に対して賃料が合っていない」ケースです。希望エリア・広さ・条件が決まっている場合、ある程度の賃料相場はほぼ決まっています。
相場を知らないまま探していると、「高すぎる」「安い物件が出ない」と感じてしまい、前に進めなくなります。
一度、不動産会社に「この条件なら、どのくらいが現実的か」を確認してみると、判断基準がはっきりします。
■タイミングによる影響も大きい
テナント物件は、常に同じ数が市場に出ているわけではありません。
時期によって、募集が増えるタイミング・減るタイミングがあります。
また、条件の良い物件ほど、
・情報公開前に決まる
・相談ベースで話が進む
といったことも珍しくありません。
「今は動きが少ない時期」と判断できる場合は、焦って決めるよりも、準備期間と割り切るのも一つの選択です。
■一人で悩まず、相談する
インターネットで物件を探すのはとても便利ですが、ネットに出ている情報がすべてではありません。
希望条件や事業内容を具体的に伝えることで、
・条件調整が可能な物件
・これから募集予定の物件
を紹介してもらえることもあります。
「まだ決まっていないから相談しづらい」と思う必要はありません。
むしろ、早い段階で相談することで、無駄な遠回りを防ぐことができます。
■まとめ
物件がなかなか見つからないときは、「良い物件がない」と諦めてしまう前に、条件や考え方を一度整理してみることが大切です。
・条件を分ける
・完璧を求めすぎない
・相場を知る
・タイミングを理解する
・プロに相談する
この5つを意識するだけで、物件探しの見え方は大きく変わります。
テナント探しは、事業の土台をつくる重要なステップです。
納得のいく物件と出会うためにも、視点を少し変えながら、前向きに進めていきましょう。


